日危倉協02第001号
平成14年9月6日
 
 
厚生労働省医薬局
化学物質安全対策室 御中
 
 
東京都港区三田3-13-16
日本危険物倉庫協会
会 長  永瀬 章
  
 
毒物劇物の保管業務について
  
 拝啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。平素は格別のご指導を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、毒劇物を含む危険物の物流に関しまして、より高い安全性及び信頼性の確保、さらにより一層の環境保全の確保等、社会的要請が高まって来ております。 危険物の貯蔵、取扱、輸送を行っています倉庫及びタンクヤード業界にとりましても、これらの問題を解決していく必要があり、またこの法的また道義的対応は企業経営そのものを揺るがしかねない大きなテーマでもあります。 個別各社で対応することが厳しい状況になってきており、このような状況下で、社会や顧客に対し安全で信頼できる物流を提供するため、調査研究・情報交換をするセンターが必要であるとの認識に立ち、幣協会は平成10年7月に設立されました。
 この度、調査研究の結果として次の事項につきまして意見を取りまとめましたので、ご検討いただきたくお願い申し上げます。 
敬具
 
  
近年の産業構造の変化等により輸入される毒物・劇物が多くなり、その大半は港頭地区の倉庫を経由し、輸入通関後、直ちに各ユーザーへ配送、又は一時保管後必要に応じてユーザーへ配送されています。
 この一時保管業務は輸入業者の分置場所として届出をする、または倉庫業者が一般販売業の許可を取得する等で行っていますが、各都道府県(市町村)において統一された手続がありません。
 現法制下におきまして製造業、輸入業に関する規則は網羅されていますが、業として行う倉庫業につては規制が統一化されていません。 また近年毒劇物が関係する事件も国内外に発生しており、その保管管理体制の強化が指導されています。 
 つきましては毒劇物の保管取扱に関しまして倉庫業としての統一化された指導規制を実行して頂きたくお願い致します。
以  上